少数精鋭
2024.05.06
少数精鋭
先日、ハリウッド最高峰の映画賞「第96回アカデミー賞」において、日本映画で初めて視覚効果(VFX)賞を受賞した「ゴジラ-1.0」のVFXは、なんと35人という少人数のスタッフで作り上げた職人集団でした。
ハリウッドでは、製作費1億~2億ドルの大作であれば、VFXに携わるスタッフは数百人から千人にのぼるといわれています。
製作費もハリウッド作品の金利程度の約20億円で、アメリカ映画の大作に比べると1/10~1/15でしかないようです。
なぜ、少人数・低予算で受賞作が出来たのか?
その理由の一つとして日本型組織の取り組み方にあるのではないかと山崎監督は語っていました。
ハリウッドでは、千人近いスタッフが分業体制を組んで製作しているのに対して、「ゴジラ-1.0」のスタッフ35人は、調布市のスタジオの同じフロアに常駐し、常にコミュニケーションを取りながら仕事をチェックし合い、トライ・アンド・エラーの頻度が格段に高かった事が大きく影響しているのではないかと分析しています。
また、エフェクトや合成など、工程ごとに分業するアメリカに対して、日本では全員がゼネラリストで、スタッフ一人一人が意見を言いやすい環境も良かったのではないかとも語っています。
大きければ、お金を掛ければ、良いものができるというのではなく、少人数でも精鋭(プロ)が集まれば、大きい組織をも凌駕できる事を証明してくれた形となり、個人的には大変勇気をもらいました。
「少数精鋭のプロ集団」・・・ZBTもこう呼ばれる強い集団を目指していきたいと考えています。