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王道と覇道
2024.03.02

〇王道と覇道
昨年の大河ドラマ『どうする家康』で出てきた印象的な言葉
家康が人質として今川義元の元にいた時に今川義義元に教えられた言葉で、
後に家康が代替わりする頃に、息子である秀忠に問いかけ、秀忠が答えた言葉です。

『徳をもって治めるのが王道、武をもって治めるのが、覇道。覇道は王道に及ばぬもの』

「王道と覇道」という言葉は、二千数百年前の儒教(中国の春秋戦国時代の孔孟思想)の政治理念。

「徳」によって、本当の仁政を行うことを王道と呼び、
「武・権謀」によって、借り物の仁政を行うことを覇道と呼びます。

「徳」とは、バランスのとれた理性や尊敬や信頼、正義や勇気や赦免などを意味し、
「武」とは、一方的な暴力や恐怖や裏切り、陰謀や処罰などを意味します。
「権謀」とは、巧妙に人を欺くはかりごとを弄することです。

仁政」とは、仁義に基づいて国を治めることであり、
「仁義」とは、慈しみの心と道理にかなった方法ということです。

「借り物の仁政」とは、力の政治を行いながら、表面上、偽りの大義名分で仁政を装うことです。

つまりは、思いやりと道徳心で世を治めることを王道と呼び、
人間の信用をあてにせず、力と偽りで人民を支配することを覇道と呼びます。

王道においては、人民はその徳を慕って心服するので、末長い繁栄と安定をもたらしますが、
覇道においては民衆からの支持を失い、いずれは滅びる運命にあるとします。

孟子は王道と覇道を峻別し、覇道よりも王道の方が優れている「尊王賎覇」という思想を説きました。

*弊社の仕事においてもしかるべきで、
 目先のテクニック等に頼らず、正々堂々と正面から王道を突き進むべき仕事をしたいと考えます。
(まずは強固な信頼関係の構築)