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格下の格下
米国トランプ政権による一方的な関税措置をめぐり、交渉に渡米した赤沢亮正経済再生大臣。
当初の交渉相手はベッセント財務長官の予定でしたが、当初予定になかったトランプ氏本人が「想定外参戦」し、直接交渉することになりました。
交渉後のインタビューで、赤沢大臣は次のようなコメントを出しました。
「端的に言って(自身の立場は)格下も格下ですので、トランプ大統領が出てきて、直接話をしてくださったことには本当に感謝している」と。
確かにアメリカ大統領のドナルド・トランプと赤沢大臣では、その差は歴然だとは思いますが、自ら報道陣の前で『格下の格下』発言は如何かと思います。
赤沢大臣は石破総理大臣の名代で、国を背負って交渉しに行くのですから、もっと堂々とするべきではなかったのかと感じています。
謙遜やへりくだるのは、日本文化の良い一面だとは思いますが、この場で持ち出すのはちょっと違うと思いました。
仕事でもそうだと思います。
私自身の経験談(失敗談)を話しますと、前職に転職した直後にVIP客であった「ある農協の組合長」の担当になりました。
最初の挨拶の時に「新人なので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、宜しくお願いします」とあいさつをしました。
直後に社長に呼び出され、「何でお客様を不安にさせるようなことを話すんですか!」『「私が担当であれば大丈夫ですので安心して下さい。」くらいの事がなぜ言えないんですか!』とこっぴどく叱られました。
そして、当時業務提携していた農協の資産管理課に挨拶に行った時にも、やらかしてしまったのです。
業務提携しているパートナーなので、お客様とは違い、本当の事を言おうと思い、「何も知らない新人ですので色々と教えてください」とあいさつをしました。
すると、当時の資産管理課の課長から、「何にも知らないのら、もう来なくていいよ!」と一蹴されました。
一歩会社を出たら、肩書などは関係ありません。
『会社の代表』として、責任を持って堂々と行動しなくてはいけないと、身をもって感じた出来事です。
しかし、経験もないのにすぐにできる訳はありませんので、当然その為の事前準備は必要ですし、重要です。
どうすれば、お客様に安心して頂けるのか、信用そして信頼して頂けるのかを考えながら、業務に取り組んでいく事をお勧めします。
皆さん一人一人が、『会社の代表』という気概で事にあたることが重要です。