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10月 2025
  • ●2025.10.05
    題名:ハンディキャッを努力で克服

    ハンディキャッを努力で克服

    今年の夏の甲子園は、沖縄尚学の優勝で幕を閉じました。
    戦後80年という年に沖縄勢が優勝するのは、何か因縁めいたものがあるのかもしれません。

    私が今大会注目した高校は、準決勝で敗退してしまった県立岐阜商業です
    準決勝に残った四校のうち唯一の公立校
    そしてレギュラーの中には、左手の指がないというハンディキャップを負った選手
    『横山温大くん』がいます
    甲子園の出場するチームのレギュラーになるだけでも大変なのに、
    準決勝まで19打数5安打(.263)3打点の活躍でチームの躍進に貢献しています

    横山温大選手はこう話しています。
    「他の子と違うけど、“違う”って自分では思っていない。
     手が不自由だけど、ハンディとしない。逆に武器にしている」

    念願の県岐阜に入学し、入学時はピッチャーに専念していたが、現在は外野手一本になった。
    「(投手は)なかなかうまくいかなくて伸び悩んでいた時に、バッターで挑戦してみようかと、
    高校1年の秋に思った。右腕一本ですけど、左手の押し込みもできるように筋力をつけるようにしました」

    ハンディを抱える横山選手にとって、生命線ともいえる右手。
    なるべく右手はケガをしないよう、トレーニングで重点的に鍛えたという。
    「(左手に)負担をかけながらでも、みんなと一緒の練習をやりたかった」

    さらに努力を積み重ねたのは、グローブの「握り替え」だ。
    「“0.何秒”でも速くしようと思って。(グローブを)抜きやすいように
    ちょっと浅く持って、癖づけられるまで握り替えを練習しました」

    そんな横山選手について、監督やキャプテンたちは…。
    藤井潤作監督:
    「足もありますし、守備力も球際が強くて。
    ブンっと大きくスイングができるので、“三拍子そろった選手”だと思います」

    河崎広貴キャプテン:
    「みんなと全然変わらず、何ならみんなよりも人一倍努力して。一番尊敬しています。

    ハンディや人より不利な事があると、そのせいにして逃げてしまう人が多い中、
    どうすればそのハンデを克服できるのかを考え、実践している横山選手に感動しました。

    準決勝での敗戦後、彼はこう話していました。
    「こういうハンディがあっても、大きな舞台でやれるんだぞっていうところをまだまだ示していきたい。
     自分と同じ境遇の子たちに勇気や希望を持ってもらえるプレーをどんどんしていきたい」と
     意気込みを示していた。

    自分の前に現れる『困りごと』など、なんだかちっぽけに思えてきました。
    横山君なりに頑張れば、何でも解決できるのではないかと・・・。

    大谷選手もそうですけど、『努力をし続ける事ができる人』が、成長し成功するのだと感じました。

    カテゴリー:ちょっとした気付き