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5月 2026
  • ●2026.05.26
    題名:近江商人の商売十訓

    近江商人の商売十訓

    近江商人といえば、『三方良し』という考え方が有名です。
    『三方良し』とは、商売を成功させる為に「売り手良し、買い手良し、世間良し」との「三方良し」という考え方で、江戸時代には多くの成功者を出しました。

    この一般にも知られている「三方良し」という言葉ですが、実は「近江商人商売十訓」という物に含まれている言葉です。

    今回はそんな近江商人の商売十訓と三方良しについて解説いたします。

    近江商人の商売十訓
    1.商売は、世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
    この商売十訓のうちの1番初めの言葉が、近江商人の「三方良し」の元となっております。
    商売(経営)は自分たちだけが良い思いをするのでは無く「世の為」・「人の為」に奉仕する事で自分たちの利益が生まれるという考え方です。
    お客様に満足頂き適正な価格で販売が出来るからこそ自社に利益が残りその利益を世の為の投資(人材採用・税金支払い)が出来るという考え方で会社経営をしています。

    2.店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
    商売に於いて重要なのは店の大きい・小さいかよりも「出店場所」を重視せよとの事です。
    また出店場所より更に商売に於いて重要なのは「商品の良さ」という事を近江商人の方は言っています。


    3.売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
    この事は皆さんも経験した事があるのではないのでしょうか?
    これはリピーターのお客様をいかに生み出せるかというビジネスの観点からも非常に重要なポイントです。
    売った後にこそ買って頂いたお客様に奉仕する。

    4.資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
    今は大手になった会社も昔は個人商店のような資金の乏しい形で創業したわけです。
    しかしお客様からの「信用」を獲得し徐々に取引を増やしていき結果大手で資金が潤沢になっていった訳です。
    商売や人間関係においてもそうですが「信用」を積み重ねる事が何よりも大事です。

    5.無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ
    これも商売を行う上で重要な考え方です。
    「客の為になる物を売れ」これがなかなか難しい。
    経営をしているとついつい目先の資金繰りや予算の為に「無理に売る」という事をしてしまいたい誘惑に駆られる事があります。
    この無理に売る事をせずに「客の為になる物を売る」という事が大事な訳です。

    6.良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
    良い物を提供しているのだから、世間のお客様はいつかそれに気付いてくれるだろう…とそんな風に考えていました。 
    しかしながらこの方法ではなかなか商売は発展しません。
    なぜならば広告を行わなければ、世間一般のお客様になる可能性のある方に「全く知られていないから」です。
    良い物・良いサービスをしっかりと「広告してこそ」世の中に広まります。

    7.紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
    これは「損して得を取れ」との考え方にもつながりますが、要は「おまけ」をつけてお客様に少しでも喜んで頂くという事です。 
    ビジネス的に考えてもおまけのコストからのお客様から得れる満足度(信用)の価値が高いので費用対効果の高い良い仕組みと言えます。

    8.正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
    利益というのは「顧客満足度」と「生産性」を高めなければ出ません。
    値引きをしない為には「顧客満足度」をもっともっと高められないかと常に考える癖が必要です。
    お客様の為になる付加価値を商品やサービスにどれだけ上乗せ出来るかが値引きをしないで物・サービスを売る為のポイントです。

    9.今日の損益を常に考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
    経営というのは1日1日の積み重ねです。
    もしもあなたの商売の目指す利益が月に100万であれば1日100万円の30分の1の「3.3万円の利益」を生み出さなければなりません。
    1日単位の予算表を毎月作成し毎日対予算費をみて「今日の損益を明らかに」する事をやってみましょう。
    今日の予算が足りない場合にはどういった手を打つかという手法も何通りも持って、すぐに1日の予算の遅れを取り戻す仕組みを準備しておくと良いでしょう。

    10.商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ
    会社経営というのは「利益を出し続けなければなりません」利益が無ければ事業として存続する事は出来ません。
    景気の波は好景気・不景気と交互にありますがその中でも商売をやっている以上、どんな時でも利益を出し続け儲けなければなりません。
    その為に世の中が今どんな大きな流れになっているのか?お客様のニーズはどこにあるのか?を見極めて、他書していく必要があります。

    近江商人の商売10訓は、考えれば考えるほど商売の本質を突いていると思わせる言葉だと思いませんか?

    カテゴリー:ちょっとした気付き

  • ●2026.05.04
    題名:新しい相続財産?  デジタル遺産の相続

    新しい相続財産?  デジタル遺産の相続

    キャッシュレスが進む中、今までには無かった相続財産が出てきています。
    ペイペイやスイカ、パスモ等のチャージ式のキャッシュレス決済(電子マネー)のチャージ残高や各種ポイント(ペイペイポイントや楽天ポイント等)は、相続財産になり得るのでしょうか?

    デジタル遺産とは?
    デジタル遺産とは、故人がパソコンやスマートフォン、クラウド上で管理していたネット銀行、証券口座、仮想通貨、電子マネー、ポイント、有料サービス契約などの「金銭的価値がある財産」のこと。
    ID・パスワードがないと相続人が存在に気づかない可能性が高いため、生前の整理と共有が重要です。
    デジタル遺品とは?
    デジタル遺品とは、故人がパソコン、スマホ、ネットサービスに残したデータやアカウントの総称です。
    写真・動画、メール、SNS、ネット銀行、サブスク契約などが含まれ、ログインの不可、遺影用の写真探し、解約手続きなどが課題となるため、生前の整理(デジタル終活)が不可欠です。


    *デジタル遺産・・・金銭的価値のあるもの。
     デジタル遺品・・・デジタル遺産以外の思い出やデータ だとする見解もあります。


    さて、相続の実務では、今まで一度も「チャージ残高」や『ポイント』を相続財産として申告したことはありません。
    しかし、厳密に言うと「チャージ残高」は、相続財産となるとのことです。
    顧問税理士にも確認しましたが、今のところ税務署から指摘を受けたことはないという事でした。
    現状、相続人のほとんどは高齢者で、余り電子マネー等を活用していないからではないかと推察されますが、今後は、対象になっていくのではないかと考えられそうです。

    それでは、ペイペイポイントや楽天ポイント等の「ポイント」は、相続できるのでしょうか?
    各社のホームページ等を見てみると、ポイントは一身専属の財産と考えられていて、相続出来ないとあります。
    利用者の死亡により、契約が終了し失効(消滅)するとされていることが多いようです。
    従って、相続財産ではないと言えます。
    ですから、ポイントは生前にうまく使い切る事が得策と言えます。


    では、同じポイントでも、ANAやJALのマイレージはどうでしょか?
    マイレージポイントは、相続できると書かれていました。
    しかし、マイレージポイントの相続評価については明確な規定は無いようですので、ポイント残高が多い方は、注意が必要(申告がした方が良い)と考えます。


    電子マネー等の残高は相続財産となりますし。ネット証券やネット銀行口座の手続きは、IDやパスワード管理をキチンとしていないとできません。
    遺言も大切ですが、これからは『ID、パスワード』の管理が必須になると思います。
    そして、スマホはこれらの手続きを完了するまで、たとえ料金が発生したとしても、解約をしないことをお勧めします。
    そして、サブスクの契約については、十分に気を付けることも重要ですね。


    便利の裏側に、『相続時の手続きの煩雑さ』がある事をお忘れなく・・・。

    カテゴリー:コンサルティングの現場から